とある街での随感随筆

ぱっとみ専業主婦の感情と思考と生活の記録

専業主婦でいることになぜストレスを感じているのか

専業主婦は素晴らしい仕事だと思う。料理や掃除の仕方、家のインテリアコーディネイトに至るまで、創造力を働かせて工夫を凝らし家族が快適な生活を送れるようサポートする、価値ある職業だ。ある意味自己犠牲と利他主義を甘んじて受け入れる人格的に徳のある人間がやっているとさえ思えそうだ。ただし、(これが曲者)家をいつもピカピカにし、栄養バランスのとれた手作りの食事をほぼ毎食用意し、子どもがいれば子どもにいつも笑顔で向き合っていれば、と思っていた。

家事を完璧にやらないんだったら専業主婦の価値が無い、と、どこかのおっさんのような価値観を私は持っていた。だから、自分が働いている時は専業主婦なのにしょっちゅう実家に戻っている人や料理が手抜きの人には厳しい感情を持っていて、声に出さないでも心の中で批判していたと思う。女性の方が女性に厳しい、の典型だったと思う。

 

専業主婦になって半年は楽しかった

仕事をやめて不妊治療を続けながらも専業主婦をしていた時は、とても楽しかった。

母と毎朝聖書を読みデボーションする時間もあったし、掃除を完璧にして(若干完璧主義者のきらいがあるので、日々の家事リスト60っていうのを作ってあって、コンロ掃除、洗面所のシンク掃除、ベッドヘッドの上拭き掃除、なんて細かく細かく家事を細分化したリストを印刷し、それに一つづつチェックを入れて、全部チェックしたら破り捨てる、ということをやっていた。紙で実際にチェックを入れるのが分かりやすく達成感を味わえて気持ちよかった。因みに家事リストは3日で1枚60ポイント行う(日曜日はお休み)というサイクルで家事をこなしていた)、彩りの良い食事をテーブルコーディネートまでしてダンナに提供していた。

 

それまでは、自分のフルタイムの仕事が終われば帰宅して食事を作り、夜の9時-12時はダンナの仕事を手伝った。充実感はあったけれど、掃除する時間はなかなかとれず、土曜日に2時間だけ掃除を手伝ってくれる人をお願いしていた。同い年で天然のアロマを使って掃除してくれる方で、とても気があった。お掃除の後に一緒にお茶をすることもよくあった。しかし、彼女が台湾へ行くことになったので、1年ほどお願いしたかな、そこでお終いになってしまった。

この時は家事を外注して時間と心の余裕を買っていた。

 

さて本題へ。

なぜ今私はほぼ専業主婦でいることにストレスを感じているのか。

原因を見つけて解決策を考えよう。

 

1 外でお金を稼げないから

私はダンナの仕事を在宅で手伝っている。事務一般とマーケティングを引き受けている。税金対策のためでもあるが、ダンナと自営業を共同で行っているのでビジネスでの利益は一定の割合に応じて私の収入になる。加えてフルタイムの仕事を辞める前にいくつか投資していたのでその配当利益がある。なので会計上は全く稼いでない訳ではないけれど、わかりやすく稼げていない。家族への金銭的な貢献は『節約』という形でしかできない。(節約は消極的な家計への貢献だと思っていたが、本多静六「私の財産告白」を読んで考えが変わった)

 

1a 家計簿をつけて、節約を可視化しよう。

1b 投資物件を見つけて投資しよう。その利益を自分の収入と考えよう。(ロスがでないように最大限気をつけないとな!)

 

 

2 今 家の中がめちゃくちゃだから

1月の上旬にタンスが届いた。今まで建て付けの収納が皆無だったのでこれを機にコンマリを行おうと洋服から実行する。それが2月になった今でも終わっていない。それどころか、一箇所に全部集めて、を実行してしまったので、とりあえず選別の終わっていない洋服の山がいつも見える状態で心がざわざわし、家にいる時間が長いのにくつろげない。6年ほど前にコンマリをダンナと二人で実行した時は1ヶ月ですべてのカテゴリーをやっつけて、本当に気持ちがよかったのに…今子供がいて時間的な制約がかなりかかるのでコンマリ大好きだけれど、やり方を少し調節しないとダメだな。

あと、なんたって絶対的に収納が不足している。モノを減らすのは大前提だけれど、建て付けの収納を増やさなければ、モノの帰る場所がない。ホコリ取りとかの掃除が面倒なので飾る収納は最小限にしよう。

 

2a 得意の細分化リストをコンマリ祭り用に作ろう。

2b 建て付けの収納を増やす

 

 

3 毎日のTodoリストを全てやりきれない

いっちゃんがデイケアに行き始めてまだ6週間だ。まだ自分のキャパシティをうまく把握できていないんだろうな。タイムマネジメントができていないのだろうか。だけど、母親でいるという事は至急!重要!案件がそれこそ絶えず飛び込んでくる。Todoリストに書いてある事なんぞは、必然的にそれらの至急!重要!ママ今来て!案件に簡単に優先順位を譲る事になる。いっちゃんがうんちしたらもう至急案件だし、小麦粉頭から被ったら発想の転換で小麦粉粘土作りが始まる。だからといって、できていない事をダンナに毎回説明するのは苦しい。自分で言い訳しているようにしか感じないから。

まずは目標設定を高くしすぎていないかを確認。達成できずに挫折感と罪悪感を感じてストレスを抱える羽目になっている今の状況は愚かしい。Be kind to yourself... 自分に優しくあろう。

 

3a 1週間の曜日ごとの時間割を考える(いっちゃんがデイケアに行く日と行かない日があるので)

3b 時間割から一人で行う各タスク(聖書を読んでディボーション、掃除、洗濯、料理、ダンナの事務、新規投資、プロジェクト、読書、ついでにブログも)に割ける時間を現実的にわりだす (基本目標を高く見積もりすぎるきらいがある…)

3c プロジェクトと投資に関しては年間計画を立てよう

 

4 家事があの専業主婦時代と比べたら雑で自分に落第点をつけてしまう

もういいよ、そんなに自分に厳しくして誰の得になる?本は毎日本棚から勝手に出て家中を歩き回り途中で行き倒れ、体温計がなぜか食器棚の下の方の引き出しから出てくる怪奇現象が絶えず発生する我が家なのに。

しかしながら、家が綺麗じゃないと落ち着かないのは事実で、料理を作るのも好きだ。なにより愛するダンナといっちゃんと清潔な家でおいしい食事をして健康で楽しく生活したい。かと言って、専業主婦が家事を外注(するとすれば掃除)するのは、1に戻るけど、お金稼いでないのに、時間もあると思われているのに、申し訳なくてできない。

(ここらへん、とっても日本人的マインドセットね。実際金銭的にも負担だ。)

 

4a やっぱりコンマリ!さっさと終わらせて、掃除しやすい家にしよう!

4b 作り置きおかずのレパートリーを増やそう。

4c 家事をもっと細かいレベルでダンナに理解してもらい、分担を話合おう。そのために家事リストの見直し(いっちゃんが生まれる前のままなので、最新版を作らねば)

 

5 自分の外見がストレス

専業主婦だから、という訳ではないが、私の場合は仕事を辞めてからMax 6kg、今で4kg太った。着ているものも汚れても平気なものが多いし、そんな格好でちょっと出かけるくらい気にならなくなった。自分でも驚いたのだけれど、せっかくコンマリをやっているのに、以前だったらさっさと手離せたヨレヨレの洋服を手元に残してしまう。そしてちょっと高かったお上品な洋服のいくつかは躊躇しつつも寄付ボックスへいれてしまう。実際、専業主婦、というか、今の自分の実年齢に則したファッションが分からない。普段は楽だからカジュアルな格好をしていることが多いが本来はかっちりスーツを着ている自分が好きだった。太って、ヨレヨレの洋服を着ていて、髪がボサボサ。これがストレスなんだろうな。

 

5a 自分に合ったダイエットと運動をきちんと見つける。目標を立てて取り組む。

5b 今の自分のライフスタイルにあったファッションを研究する。必要であれば予算をたててワードローブの見直しを行う。

5c ついつい先延ばしにしがちな美容院。3ヶ月に1回でもいいから、1年分前倒しで予約取っておくべきか?

 

6 外界の出来事に興味を失っていたので話題が乏しい

もともとは仕事の関係もあって毎日新聞3紙は目を通していたので、時事問題は政治も経済もそれなりに把握していた。それが授乳中は情報のインプットが苦痛なくらい疲れていたので全てを遮断していた。ただただひたすらいっちゃんだけを見つめてお世話していた。そして、いっちゃんが保育園に行き始めてふと気がつくと、世間の動きが何にも分からない状態に陥ってしまった。なので人と接するときに何を話していいのか、話題に乏しいため人と接するのも億劫になるほど。加えて我が家にはテレビがない。新聞も取っていない。なので、情報の垂れ流しが我が家では起きない状態だ。本来はニュースも新聞もきっちり読みたい(ここでもか、完璧主義の性質がやっかいだな)派だけれど、今の私はレポートを書く必要がない。垂れ流しでいいので世間の話題にはついていこう。

 

6a 時事問題を適度にインプットする。自分にとっての最善の方法とそのために割ける時間を見つける。

6b 本をもっと読みたい。今興味のあるのは幼児教育とローマ時代(ローマ人の物語がまだ途中)。折角なので読んだらここに読書の記録も書きたいな。ただ、現在のところ優先順位は低いね。

6c 投資関係の情報をもっと積極的に仕入れる。現在これだけが私が自分の収入としてかろうじて見做すことができる収入源だ。これは自分のプライドを維持するためにもきちんと取組むべき。

 

以上が私にとって専業主婦でいることのストレス要因と思われる。ここでは今現在思いつくものを列挙しただけだが、もちろん時間と共に変化するだろう。ただ、これらを1つづつ潰していくことでストレスを軽減していき「専業主婦楽しい〜」と思えるところまでもっていきたい。

 

そういえば母の本棚に『働かないって、ワクワクしない?』というタイトルの本があったな。あれも読みたい本リストに加えてなるべく早く読んでみよう。

 

VOICE新書 働かないって、ワクワクしない?